キャンペーンで現金がもらえる証券会社もある

「個人向け国債」の販売に力を入れているのは、銀行よりむしろ証券会社です。証券会社では口座管理料が無料で、中には、購入額に応じて現金やギフトカードをくれるキャンペーンを行うところもあります。ただ、「100万円以上購入した場合」となっていることが多く、ボーナス資金だけではちょっと厳しいかもしれません。

キャンペーンは6月いっぱいで終了した会社が多いのですが、野村證券やSMBCフレンド証券、SMBC日興証券のように、7月末までキャンペーンを行っているところもあります。たとえば野村證券の場合だと、「変動10」か「固定5」を100万円以上購入すると、100万円につき2000円の現金がもらえます。もし1000万円以上なら、もらえる現金は100万円につき3000円にアップします。それだけのお金を運用する余裕があれば、有利なことは間違いありません。

「証券会社で購入すると、後からセールスの電話がかかってくるのでは?」――その可能性はあるでしょう。それがいやな人は、楽天証券、マネックス証券など、ネット専業の証券会社を利用するのがお勧めです。すでにキャンペーンは終わっていますが、ネット専業ならセールス攻勢に会う心配はありません。

超低金利はまだまだ続きそうです。これまで銀行に預けたことしかなかった人も、これを機会に、運用先を少し広げてみてはどうでしょう。

マネージャーナリスト 有山典子(ありやま・みちこ)
証券系シンクタンク勤務後、専業主婦を経て出版社に再就職。ビジネス書籍や経済誌の編集に携わる。マネー誌「マネープラス」「マネージャパン」編集長を経て独立、フリーでビジネス誌や単行本の編集・執筆を行っている。ファイナンシャルプランナーの資格も持つ。