統計学はビジネスに必須の学問になっていますが、現場で使われているのは19世紀の知識。最新の統計リテラシーを身につければ、最速で最善の答えが見いだせます。

統計リテラシーがなければ“カモられる”時代に

統計的思考はいまや読み書きと同じレベルで必須のリテラシーになっている。統計リテラシーを身につけていない人は“カモられる時代”とも言える。“合法的な”詐欺の被害者にならないためにも、身につけておくことをお勧めする。

こんな思い込みはありませんか?
こんな思い込みはありませんか?
こんな思い込みはありませんか?

思い込みの例を見てほしい。私たちは日々、さまざまなニュースを見聞きするが、統計の基本を理解していないために、数多くの思い込みをしている。犯罪件数もその1つだ。インターネットをチェックしていると、殺人や詐欺などのニュースが毎日のように掲載されている。「犯罪件数が増えて怖い世の中になっている」気がするのではないか。

しかし、犯罪件数の統計資料を確認すると、激減している。報道機関はレアなことを伝えるのが仕事だから、世の中の平均値がどうなっているかは重視されない。「悲惨な殺人事件がありました。でも、犯罪件数は大幅に減っています」などと報道しても、聞いているほうは「何を伝えたいのか?」となってしまうからだ。