多くの企業が、社員に「成長せよ」と望んでいます。成長している自信がない、そう言われると焦る――そう思ったら、あなたがすべき事とは?
あなたは成長していますか?
「あなたは成長をしていますか?」
この質問に胸を張って「はい」と答えられる人ならば、本日のコラムを読む必要はありません。
ここで指す成長とは、ビジネス社会における自分自身の成長、簡単にいうと「働くために必要な能力が適切に身についているか」を意味しています。「身体が色々な意味で成長した」(笑)という人や、「仕事ができるようにはなっていないが、精神的にはひと回りもふた回りも大きくなった」という人は多いかもしれませんが、そういう成長は今回は除外ということで(それはそれで成長と捉えてもいいのかもしれませんが)。
いま、多くの企業では従業員を成長させることに躍起になっています。従業員の成長こそが組織の発展であり、結果として企業にとって不可欠なことである、という図式ですね。
もちろん、どこの企業も社員に対して「組織のために成長をしろ」という言い方はしません。その辺りは上手にオブラートに包んで、「自らが成長することが、結果的に自分自身を幸せにするのだ」とモチベートする仕組みを取ってはいますが、本音の部分では「今よりももっと、できるようになってほしいし、なってもらわないと困る」と考えているのです。
そういう状況に追い込まれたときに、「燃えるぜー、やってやるぜー」とファイトむき出しになるという人もいますが、「自分は本当に成長できるのだろうか?」と考え込んでしまう人も多いはずです。「成長」という言葉を見かけるたびに、ある種の焦りを感じたり、気分が滅入ってしまったり。果ては「みんながみんな、出世したいわけじゃないし!」などというセリフが口について出てしまう人もいるかもしれません。
しかしなぜ、企業は急に従業員の成長を意識しだしたのでしょうか。前振りが長くなってしまいましたが、今日はその辺りの話と、皆さんが成長という言葉に焦りを覚えなくて済む、ちょっとした日々の行動について、書いてみたいと思います。