真剣にキャリアアップを考えて「将来のために私は何を勉強すべきだろうか」と考えたことはありませんか。その問いに対する答えはベテランと若手で異なるとサカタさんは言います。ある程度のキャリアを積んだ女性が将来のために勉強すべきこととは、何なのでしょうか?
今後のキャリアのために、私は何を勉強すべき?
「自分の今後のキャリアを考える上で、どのような勉強をすればいいのでしょうか。例えば、終業後の時間に開催されている社会人向けのセミナーなどに参加すれば、少しはプラスになりますか?」
仕事柄、この類の質問を毎週のように受けます。キャリアを積み、ある程度の年齢に達した人に対しては、私はいつも「プラスになる場合もあるけど、プラスにならない場合もある。ケースバイケース」という、半ばテンプレート化した返答をしています。
誰かに教えを受けるその内容によっては、まったく新しい人生が開けるかもしれない。そこまで大げさではなくても、仕事のやり方が劇的に改善されるというケースも少なくありません。一方で、高いお金を払い、時間を費やして勉強したのに、まるで仕事には役立たないという場合も多い。そう、私は、誰もが分かっていることを、ただ言葉にして返答しているだけなのです。
ただし、このテンプレ的な回答は“ある程度の年齢に達した人に対して”という但し書きがつきます。もう少し若い年次の人ならば、今の仕事の内容や、先輩と自分のギャップなどについて丁寧に質問し、身につけておくべき能力と、それを取得するために必要な勉強法を一緒に考えます。
しかし、ある程度の年齢に達しているにも関わらず、それが分からないとなると、厳しい言い方になりますが、分からないことそれ自体が問題です。