発達を脅かす保育に注意
「担当制」の裏返しで、なんらかの理由で保育者が十分に子どもにかかわれない場合には、子どもにとって問題のある保育になってしまうことがあります。泣いても誰もきてくれない、物を扱うように無表情で世話をされるというような保育を受けていると、子どもは他者と関わることへの意欲を失い、最悪はサイレントベビーといって、泣かない赤ちゃんになってしまうことがあります。これは発達の黄色信号です。
見学で0・1歳児の保育を見るときには、次のようなことに注目したり質問したりしてみてください。
・喃語(なんご)にも答えるなど、先生が子どもに応答的に関わっているか
・おむつを替えるとき子どもにやさしく語りかけているか
・子どもを長い時間泣かせっぱなしにしていないか
・保育士が子どもとゆったりするゆとりがあるか
・短時間保育士が入れ替わり立ち替わり保育するような体制、系列施設から応援の保育者がこないと人数が足りないような体制になっていないか
保育士資格をもっていない先生もいる?
認可にも認可外にも、次のような「子ども対保育者」の人数の基準(配置基準)があります。
●0歳児→3対1
●1・2歳児→6対1
●3歳児→20対1
●4・5歳児→30対1
認可保育園ではこの配置で、保育士の資格をもった保育者を配置しなければなりません。一方、小規模保育や認証保育所等の認可外保育施設では、有資格者の割合が低くてもよいことになっています。