ルール7:良いサンプルをたくさん集めよう

●社内の資料すべてに目を通すくらいのつもりで!

イラスト=Takayo Akiyama

資料作成上達の極意は、良いサンプルにたくさん触れること。資料作りの達人は、その人なりの技を持っているものです。目的とゴールに応じて、理論を具現化した実例を見ることはとても重要です。

社内で仕事ができるといわれている人の報告書や、成功を収めた案件の企画書など、とにかく数を見たほうがいい。さまざまなサンプルを見ているうちに、良い資料とはどういうものか、目利きができるようになるはずです。

さらに、自分の中に多くのストックをため込んでおくことで、手早く資料を作れるようになります。見たことのないものを発明するのは、簡単ではありません。多くのストックをある程度フォーマット化しておくと、このケースならこのフォーマットを応用しようと、即座に判断できます。そして内容を充実させるために時間をかけることができるのです。

サンプル集めは、数が勝負。社内の資料すべてに目を通すつもりで努力すれば、確実に資料作りのスキルは向上します。

清水久三子
&create代表。大手アパレル企業を経て1998年にプライスウォーターハウスコンサルタント(現・IBM)入社後、数々のプロジェクトをリード。2013年独立。著書に『プロの資料作成力』など。

構成=瀬戸友子 撮影=田中真光 イラスト=Takayo Akiyama