店を持つ決意を固めた翌日からは、物件探し、ホームページの立ち上げ、材料の仕入れ先の手配などを迅速に進め、2007年2月に念願のオープン。素早い対応ができたのは、証券会社勤めのときの経験が役立った。

「一般的なパティシエと比べたら遠回りをしたかもしれませんが、いくつになっても夢はかなうんだと確信を持つことができました。今度はパリと日本の懸け橋になるような仕事をしてみたいですね」

■会社情報

【社名】アミティエ神楽坂
【資本金】個人事業のため非公開
【従業員数】4人

■三谷さんの経歴

(23歳)大学卒業/大手証券会社入社。営業を担当
(26歳)証券会社退職/フランス・リヨンへ語学留学/ル・コルドン・ブルーのパリ校で基礎を学ぶ
(27歳)帰国後、別の証券会社に再就職
(29歳)前職の同僚と結婚&退職/本格的にお菓子職人の道を歩む
(32歳)再びパリへ。ル・コルドン・ブルーの製菓コースへ進み、著名店の研修を経て帰国
(33歳)アミティエ神楽坂をオープン

■三谷さんに6つの質問

1.起業に際し、苦労したことは?
オープン当初

2.起業して幸せを感じることは?
丹精込めてつくったケーキが褒められたとき

3.起業して自分自身が変わったことは?
仕事に対して言い訳をしなくなった

4.起業にもっとも重要なことは?
計画性を持つこと。あとは最低限の体力

5.今後の展望は?
日仏の懸け橋になる仕事に挑戦したい!

6.座右の銘は?
靴を履いて外へ出よう!!

撮影=貝塚純一