Case.3 社長の誕生日には部署ごとに祝福する
「社長の誕生日には部署ごとにプレゼントを用意します。当日は、その部署全員で社長をぐるりと取り囲み、『おめでとうございます!』と声を合わせて唱えます。その後、新入社員がプレゼントを恭しく手渡して、周囲は拍手。卒業証書の授受を思い出させます。バースデーソングも歌います。茶番感がすごいです」(25歳/IT)
寂しがり屋もしくはお祝いされたい願望の強い社長なのでしょうか。他部署とプレゼントが重複していないか、社長の好みのものが選べているかなど、気遣いも必要とされますね。部長の調整力や情報収集力が試されていそうです。
Case.4 上司宛のメールでは役職&様を付ける
「上司宛のメールに役職に加えて“様”を付けて送らないと怒られます。“さん付け”で送ろうものなら、返信をしないことで、怒っていると暗にアピールする上司もいるほど。他の会社に勤める友達が、上司に対して「◯◯さん」とラフなメールを送っていると聞いてびっくりしました」(27歳/メーカー)
カジュアルな雰囲気の企業では、「◯◯さん」と“さん付け”でメールを書き出すことも珍しくはありません。社風の違いですので、“役職&様付け”も会社のルールとして分からなくはありませんが、書き損じた際に、「返信しないことで、怒っているアピール」とは……。業務が滞らないのか心配になります。
Case.5 人事が“大安”に発令される
「会社の人事が発令されるのは大安の日と決まっています。毎年、人事異動の季節には、大安の日が近づくとそわそわしている人が社内各所で見受けられます」(40歳/マスコミ)
ビジネスとは“商売”ですから、中には“験担ぎ”を重視する社風の企業もありますよね。辞令を受ける側には、“大安気分でウキウキ”の人もいれば、“仏滅気分でどんより”の人もいそうです。
社外の人から見ると、中には「?」と思ってしまうようなルールもありますが、その会社に属している限りはルールを守って過ごす方が無難。とはいえ、時代錯誤であったり、業務上不都合が起こったりするようなルールならば、賛同者を募って少しずつ変えていくのも、働きやすい環境をつくるための賢い方法だといえるでしょう。その中には、会社の利益につながる“改革”も含まれているのではないでしょうか。
1986年生まれ。ライター、編集者。楽天、リアルワールドを経てフリーに。IT、マーケティングなどに関する記事が多め。