次世代に期待されるイイ男を紹介する本連載、第1回のIT起業家から一転、今回は音楽の世界で今後さらに輝いていくだろうマリンビスト、SINSKE(シンスケ)さんの登場です。鍵盤打楽器マリンバの演奏家であり作曲家としても活躍する、彼の音楽にかける情熱に迫ります。
「マリンビスト」ってどんな仕事? そう思う読者も多いかもしれない。マリンビストとは、音階と独特の木の響きをもつ、アフリカで生まれた鍵盤打楽器「マリンバ」の奏者のこと。
SINSKEさんはこのマリンビストとして、今、日本一注目されている演奏家だ。SINSKEさんがマリンバで演奏するのは、クラシックはもちろん、ポップス、ジャズ、マリンバのオリジナル楽曲までさまざま。
昨年は自主企画によるツアーなど50回以上のステージを成功させた。今年も既に40回の公演予定が組まれるなど、演奏家として精力的に活動する傍ら、マリンバのオリジナル楽曲や日本舞踊協会新作公演などの作曲を手掛け、さらにマリンバの普及と若い演奏家の育成にも熱心に取り組む、まさに八面六臂の活躍ぶりだ。それでいてこのビジュアル……追っかけファンがいる、というのも納得できる。気になるマリンバの音色は?
「マリンバを聴いた皆さんは、冬に聴くとあったかくて、夏に聴くと爽やかで涼しげ! と言ってくださる。木の響きは日本人にはなじみがいいのでしょう」とSINSKEさん。
実際、撮影に伺った録音スタジオで、軽やかに演奏してくれたSINSKEさんの奏でる音は、空間と人を一つにして心地よい振動と共鳴を感じさせた。どこか原始的なところと洗練されたところが共存する楽器。
そんなマリンバとの出会いについてSINSKEさんに聞いてみた。