「ワークライフバランス」という言葉は、すっかり普及した感があります。が、本当は「ワーク=ライフ」ではなく、ライフの中にワークが含まれていると、私は考えています。だとした時に、今年は皆さんのライフの中のワークは、どのくらいの割合になりそうか。不確定な要素が多いということは承知の上で、年初に少しだけ考えてみましょう。
人によってはキャリアアップの正念場、「今年は仕事の量を増やすぞ~!」と意気込む人もいるでしょうし、場合によっては、仕事と自分の関係を見直したいと、その量をセーブしたいと考える人もいるはず。ただ、大事なことは“正解はない”ことを忘れないようにすること。「だいたいこんな感じかなぁ?」という程度にまとめるのがオススメです。
折り合いをつけるための指針を、自分で作り出すタイミング
企業規模や本人の能力にもよりますが、ある程度のベテランになり、管理職(目前)ともなってくると、仕事は自分だけで完結できなくなってきます。逆に言うと、それだけやりがいもあり、できることも増えるのですが、人間関係の面倒や、社内政治のゴタゴタに巻き込まれたりもして、ストレスが大きくなってしまう、という側面もあります。
そういう時、真面目な人ほど「目いっぱい頑張ることで難局を乗り切ろう!」と考えがちなのですが、本人の力だけではいかんともしがたい場面も徐々に多くなってくるはずです。そういう時に、自分と仕事との位置付けを明確にしておかないと、折り合いをつける指針がなくなってしまう。それは危険なことです。