「将来の妻が望めば主夫でもいい」男性参加者の柔軟な考え方
参加した男性の声を聞いてみよう。47歳会社員の岩崎裕介さんは「現在、特に結婚願望が強いわけではないが、仕事を頑張ってキャリアを積もうとしている女性に魅力を感じます。もし結婚して、それが互いのためになるなら、主夫になる選択肢はアリだと思っています」と言う。
一方、「子育てのために女性だけがキャリアの選択を迫られるのはおかしい」と参加を決めたNPO職員で33歳の男性は、「自分は兼業主夫が希望。仕事は人生の一部ですから」ときっぱり。将来のパートナーには「自立性のある人を求めますね」と語る。
ITベンチャーに勤める26歳の男性は「兼業主夫希望ですが、お互いのバランスによって柔軟に」と言う。この日は、同じ価値観を持った人たちとの出会いの場を増やしたいとワークショップに参加した。「パートナーは、フラットに議論できる人、固定観念にとらわれない人がいいですね」。
必ずしも専業主夫を希望するわけでもないが、共働きを基本として、積極的に、時には主導で家事を行い、パートナーの状況次第では専業主夫も厭わない――。家族のカタチを柔軟に考え、職場の育児休業制度なども積極的に利用していきたいと話す男性が多数を占めた。
前出の佐久間さんは言う。「僕は専業主夫ですが、『主夫の友』の男性たちも働いてはいるんですよ。夫婦2人ともに働いていることがリスクヘッジになる。兼業主婦と兼業主夫が家庭にいるのが理想だと思います。今の35歳以下の男性って、家事をすることに非常に抵抗が薄いんです。教育制度の変更で、高校で家庭科が必修になっていますから。僕のまわりには、『自分も働くけど、できれば家のことをやりたいし、奥さんに求められれば専業主夫になる』という高校生がいる。なので、これからキャリアを積んで管理職を目指したい、結婚も出産もしたいという女性は、若い男性をパートナーに探すといいかもしれません(笑)」
「秘密結社 主夫の友」が提案する、固定観念にとらわれない新しい家族のカタチ。読者のみなさんにはどう響くだろうか?