目の前のことをやっていたら執行役員に

15年2月に役員の辞令が出たときは驚きでした。従業員から執行役員になったのは私が初めてでしたから。ただ、目の前のことを懸命にこなした結果としてこの役職をいただけたと思っていますし、特別役員になるためにやったことはありません。役員であっても弊社はプレーイングマネジャーの要素が強いので、仕事そのものが大きく変わるわけでもありません。

現在、管理系の社員は13人ですが、そのうち7人のグループを統括しており、ほとんど年下です。前職でも10人弱のチームを見ていましたが、全員年上の男性でした。相手が違うので前職と今では自ずとマネジメントスタイルも変わってきます。

年上の部下は大変じゃないかと言われることがありますが、幸い、みなさん私を盛り立ててくれました。見守るような気持ちだったのだと思います。逆に今は、ときには「ついてこい」と強く引っ張る、姉ご肌のマネジメントですね。だから社内でも「掛川組」なんて呼ばれているんです(笑)。

月に2回ほどは1on1をして、「何か悩みない?」と話を聞きます。それは仕事でもプライベートでもいいんです。コミュニケーションを多くとることが重要で、その中で何か不安があれば気づくことができると思っています。彼らがどんなキャリアを築いていけば幸せになるだろうかといつも考えるようになりました。