社員が告白! データには出ない本当の話
Aさん:デンソー 40代男性「男性は総合職、女性は一般職という区分けが明確です」
Bさん:アイシン精機 30代男性「女性は男性と張り合わず、補助的な仕事に徹しています」
Cさん:バンダイナムコエンターテインメント 30代女性「残業時間は、部署によって極端に差があります」
※取材協力者は「キャリコネ」を運営するグローバルウェイを通じて募集。
トヨタ系の自動車部品メーカー、デンソーは、産休・育休、短時間勤務制度など、仕事と家庭を両立させる制度が充実しており、本社内には託児所も。
男性社員Aさんが言う。
「女性従業員比率は11%というまさに男社会です。しかも総合職は男性、一般職は女性という区分けが明確で、驚くべきことに、つい最近までは社員番号の最初の数字が男女で違ったほどでした。特に技術部門では総合職の女性はほとんどいません。一般職の女性にとっては、残業も休日出勤もほとんどなく、有休も取れ、給料も地元レベルでは高いので、よい職場といえるでしょう。結婚相手の男性が社内で見つかるかもしれませんし」
同じくトヨタ系の部品メーカー、アイシン精機も同様の男社会で、託児所を含め、女性が働くための制度面も充実している。有休消化年平均は18.4日、女性の既婚率は実に86.3%だ。
男性社員Bさんいわく、「女性は男性とは張り合わず、男性を助ける補助的な仕事だけを担当する。こうした男女の性別役割分業は、トヨタを含めた3社の所在地である愛知・三河地方の企業の伝統かもしれません」。
ただ、Bさんはこうくぎを刺す。
「特に30代後半から40代の女性社員に、給料分はしっかり働いてほしいと思ってしまう人が多い。簡単な事務仕事しかしていないのに結構な年収を得て、他人の迷惑を顧みず、自分勝手に休みを取ってしまう」
こうした女性の行動をなぜ是正できないのか。
「役職者の娘や親戚であることが多く、上司が強く言えないのです。でも20代から30代前半の未婚女性は違って、結婚や出産と仕事を両立させたいという意識が強い。時代が変わったのでしょう。彼女たちが結婚や出産をして、権利を行使する場合、先輩たちのようにならないでほしい」