「3歳のカベ」はあるのかないのか
そこで、「100都市保育力充実度チェック」では、今年初めて「3歳のカベ」の有無を調べてみました。
2015年度4月1日時点で、「小規模保育や家庭的保育の2歳児クラスに在籍している児童数+認可保育所や認定こども園の2歳児クラスに在籍している児童数+認可に申し込めず認証保育所などの認可外保育施設(自治体助成施設)に在籍している2歳児の数」を「認可保育所と認定こども園の3歳児クラス定員」で割る、という、なんとも難しい計算になりました。しかも、ここには、3歳から預けたいという新規ニーズや、幼稚園が受け入れる分の受け皿が計算されていません。
それでも、この数字が大幅に割り込むようなことがあると「3歳のカベ」が出現する恐れがあるということになります。
有効回答した59市区の平均で97.7%と、若干の不足気味という数字が出ています。100%を超えている自治体も多い一方で、80%台の自治体もありました。これから小規模保育や家庭的保育の認可がますます進んでいくと思われますが、自治体には、バランスを考えて整備してもらわなくてはなりません。