くちびるは“濡れている”感を

「くちびるにはいつもツヤがあるべき」と吉川さん。「まずリップクリームやバームでくちびるをつやつやにしておくこと。その上から口紅を塗ります。口紅もやっぱり“5分の2発色”。普通の口紅の5分の2くらいの薄い色を重ねて直塗りすればどんな色でも似合うはず。いきなり塗ると口紅が濃く付きすぎるので、くちびるにポンポンとのせるように塗ると、薄く色づきます。ビギナーにおすすめなのは、赤みのあるベージュです」

吉川さんのテクニックを自分で実践できる「CHICCA」

吉川さんは「CHICCA(キッカ)」という化粧品ブランドをプロデュースしている。CHICCAは2008年スタート、吉川さんのメイク術を素人でも実現できるような製品ラインナップが特徴だ。

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吉川さんがプロデュースする化粧品ブランドが、カネボウの「CHICCA(キッカ)」。写真は銀座三越地下一階の店舗

最も特徴的なのはやはり、ツヤ肌を実現できるファンデーション2種(ソリッド/パウダー)。それぞれのファンデーションに合わせたチークも揃えている。アイメイク、口紅やグロスはほんのり薄づきで、自然と“5分の2発色”が実現できるのがポイントとなっている。

『褒められて嬉しくなる キレイの引き出し方』(宝島社)。吉川康雄さんのメイクテクニックがやさしく解説されている。

筆者も実際にCHICCAでメイクをしてみたが、ファンデーション、特にソリッドファンデーションの仕上がりはまさに初体験だった。素肌っぽい自然な仕上がりなのだが、うっすらオイルでも塗ったようなつやつやの質感で、何度か試すうちにクセになる。もう一つ非常に気に入ったのがリップスティック。見た目の色よりも塗ったときの発色が控えめで、しかもオイルがたっぷりと含まれているのか、非常に伸びが良くて塗り心地がいい。

なお、吉川さんのメイク哲学は、著書『褒められて嬉しくなる キレイの引き出し方』(宝島社、10月26日発売)に詳しい。本記事では駆け足で紹介したが、詳細が気になる方は本を読んでいただくともっとよく分かるはずだ。