周りから評価を得るには時間が必要

これは、仕事にも当てはまることだと思います。つまり、周りから「彼女は的確に仕事をしてくれる」「彼女ってなかなかセンスがいい」「もっと大きな仕事を任せてみよう」と嬉しい評価を得ることで、人はこの仕事は自分に向いているという適性を見いだすのです。

周りから高評価を得ると「次もみんなに称賛されるような仕事をしよう」と頑張りたくなるのが人間の心理というものです。

こうして、どんどん難しいことにチャレンジして成功を重ね、褒められることが快感となり、仕事のプロフェッショナルとなっていくのです。

ただし、周りが自分のことを正当に評価してくれるまでには時間がかかるもの。入社1年くらいで「自分に適性がない」と判断するのは、早計すぎます。

「石の上にも三年」ということわざがあるように、3年間は努力をして、それでも人から褒められたり認められたりすることがひとつもなければ、今の仕事は適性がないと思っていいですし、しっくりいかない場所に固執するよりも、自分を歓迎してくれる場所に移って花を咲かせたほうがいい。でも自分の行く道に迷ったときは「美人の作られ方」の話を思い出して、じっくりかまえてくださいね。

※本連載は書籍『30歳から自分を変える小さな習慣』(島村美由紀著、プレジデント社刊)からの抜粋です。

島村美由紀(しまむら・みゆき)

商業コンサルタント。1956年、神奈川県川崎生まれ。雑誌・書籍の編集業務、シンクタンク研究員を経て、商業コンサルタントとして独立。株式会社ラスアソシエイツ設立、代表取締役就任。都市計画、商業施設計画、店舗業態開発などのコンセプトワークやトータルプロデュースを手掛け、大規模開発を成功させる。ラゾーナ川崎プラザ、羽田空港第1旅客ターミナルビル「スタースイーツ」など、実績は多岐にわたる。著書に『30歳から自分を変える小さな習慣 運を引き寄せる女性の6つの法則』(プレジデント社)(http://presidentstore.jp/books/products/detail.php?product_id=1713)がある。