「会議に出席するからには、何か発言せよ」と言われたことはありませんか? しかし、タイミングがつかめない、内容ある意見をたくさんは思いつけないといった理由から、「会議で発言するのは苦手」という人も多いものです。そんな人におすすめしたいのが「最後の最後で発言する」ことです。なぜでしょうか?

なぜ会議の最後での発言が効果的なのか?

あなたは、会議の席で意見を持っているのに、ドキドキして発言することができなくて悩んでいませんか?

口下手だからと、会議などで意見を述べることが苦手な女性社員に対して私は、

「なるべく最後のほうで意見を言うように」

とアドバイスしています。もうすぐ議論がお開きになりそうなところで意見を言ったほうが、効果的に自分を印象づけることができるからです。

仕事人は逃れられない会議。「発言しなきゃ!」というプレッシャーにドキドキし通しでは、会議自体にも集中できなくなってしまいます。発言のタイミングは「最後」と決めて、少ないチャンスで効果的に自分を印象づけていきましょう。

これは私が自身の体験から学んだことです。

30歳だった私はある案件のミーティングに臨んでいました。同じメンバーで何度かミーティングを行うのですが、その帰り道に、なぜかいつも非常に暗い気持ちになってしまうのです。最初は、なぜ毎回暗い気持ちになってしまうのか分からなかったのですが、その原因は、ミーティングの最中にほとんど発言をしないある男性が、議論の終盤に毎回、「島村さんの言ってることは、違うんだよね」というひと言を皮切りに話をし始めることにありました。しかし、その内容は私の意見になんら関わりのないその人なりの意見で、私の意見について「○○だから違う」という具体的な批判は毎回ないのです。彼はひたすら自分の意見を述べているだけでした。