東芝、暮らしに密接する巨大複合企業
セグメント情報によれば、東芝は事業を以下の6つに分けています。
1)電力・社会インフラ
エネルギー関連機器や交通システムがメインで、具体的には原子力や火力、水力、太陽光といった発電システム、電力流通システムなどが主要製品となります。
2)コミュニティ・ソリューション
ビルや店舗、住宅などに関わる設備がメインで、主要な製品は放送システム、道路機器システム、上下水システム、環境システム、エレベーター、エスカレーター、LED照明、照明機器、業務用空調機器、POSシステム、複合機などです。
3)ヘルスケア
病院で診断や治療の際に使われる装置がメインで、X線診断装置、CT装置、MRI装置、超音波診断装置、検体検査装置、放射線治療装置、医療画像ソリューションといったものが主要製品となります。
4)電子デバイス
メモリなどの半導体やハードディスク装置がメインです。半導体とはデジタル家電にとっての頭脳のようなもので、パソコンや携帯電話、テレビ、ゲーム機から自動車に至るまで、人間が操作できるあらゆる電子機器の中に使われています。
5)ライフスタイル
一般の消費者にとって最もなじみのある事業ではないでしょうか。家電がメインで、主要な製品にはテレビ、録画再生機器、パソコン、タブレット、冷蔵庫、洗濯乾燥機、調理器具、クリーナー、家庭用エアコンなどがあります。
6)その他
上記の部門のいずれにも該当せず、全体からすると影響度の低い事業を集めた部門で、主要な製品はITソリューションや物流サービスなどです。
東芝といえば家電を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思いますが、実は家電にとどまらず、インフラからビル設備、医療機器、半導体、IT、物流に至るまで人々の暮らしに欠かせない多くの製品やサービスを提供しているのです。
それでは、各事業でどれだけ稼いでいるのでしょうか。