「転換試験の受験資格を満たしたので、チャレンジしてみようと。正社員になれたらいいなとは思っていましたが、私にとって大切なのは、日々接するお客さまや一緒に働く仲間たちと、より良い関係をつくっていくこと。正社員転換はその通過点にすぎません」
さらに現在は、販売専任職であるシニアスタイリストの道を歩み始めている。若手育成などの役割も増え、今度は自分が学んできたことを周囲にアウトプットする番だと感じている。
理想は、売り場全体で一流の接客を実現することだ。
「スタッフがプロとして誇りを持ち、心から接客を楽しんでいる。スタッフ全員でそんな売り場にしていければと思っています」
BEFORE/AFTER
●シニアスタイリストという専門職への道が開けた
●仕事の範囲拡大(接客メイン→若手育成も)
●ボーナスUP!
【ブラマンテ代表取締役 田島弓子さんから一言】
好きな仕事でも日常となれば、理想と現実のギャップにぶつかることはよくあります。にもかかわらず、眞新さんは、接客の仕事への誇りを変わらずに持ち続けている点が素晴らしいと思います。自分の使命を自然体で体現しているからこそ、人の目にも留まるのでしょう。周囲に信頼され、チャンスを与えてもらえるのはまさにこうした方です。
1973年生まれ。大学卒業後、サミット、FLO(フロ プレステージュ)などを経て、2006年、伊勢丹に契約社員として入社。11年、正社員に転換。14年、上級の販売専任職であるシニアスタイリストに。
ブラマンテ代表取締役 田島弓子
1967年生まれ。成蹊大学文学部卒業。展示会主催会社などを経て、99年マイクロソフト日本法人に転職し、数少ない女性の営業部長として活躍。2007年から、キャリア支援などをテーマに、社員研修、セミナー、執筆活動に従事。
撮影=貝塚純一