バリキャリ女子は、初めから選ばれた人だと思っていませんか? でも多くは、めげたり迷ったりしながら、結果的にキャリアアップを図った人ばかり。その実例をお伝えします。
浦和支店長として活躍する根本芳恵さん。一般職からエリア総合職、総合職へと転身を重ねてきた。
最初の配属は、地元の仙台支店。数年後、エリア総合職の制度ができたときに、転換試験を受けた。
「仙台支店以外に移ることもなければ、電話や店頭で投資相談を行うという仕事内容も変わらない。せっかく制度ができたのだから、くらいの軽い気持ちでした」
総合職に転換したのは6年前のこと。営業経験も積み、役職も上がってライン課長となっていた。
「1つの課を任される立場になると、全国でさまざまな経験を積んでいる総合職に比べて、自分は知識やスキルが足りないのではないかと感じて……。幅広い仕事を経験することは、今後キャリアを積んでいくうえでも、プラスになるのではないかと考えたんです」
そして35歳にして初めて、仙台を離れることになった。