女性1000人へのアンケート調査の結果が図版です。横軸が現状のバリキャリ度、縦軸が人生の満足度。円グラフは、それぞれのタイプ別に聞いた時間配分の平均値だ。
同じようにバリバリ働いているのに、満足度が80点以上のハッピーバリキャリと満足度20点以下のアンハッピーバリキャリの違いは、金澤さんが指摘するように仕事と生活のバランスが取れているかどうかにありそう。
ハッピーバリキャリは、仕事はほどほどに、「妻としての自分」も「親としての自分」もそれなりに時間配分できている様子。一方のアンハッピーバリキャリは未婚や子どもなしの人も多く、「妻として」「親として」が少ない代わりに「仕事」が8ポイントも高くなっている。
ハッピーゆるキャリは「仕事」の時間がうんと少なく、家事や育児を楽しむ家庭人。同じゆるキャリでも、アンハッピーゆるキャリは、「妻」や「親」の時間が少なめだ。
ただし、理想の時間配分に正解はない。金澤さんは「仕事の配分が多くても、ハッピーならそれが正解。自分の理想を見つけてほしい」と話す。
再びバリバリモードに戻りたければ、同じ要領で「仕事」の時間を増やせるようにほかを減らして調整する。ずっとバリ、ずっとゆるではなく、人生において自分のそのときの状況に応じてキャリアの太さを調整するイメージ。ゆるとバリをミックスしていくことが、ハッピーキャリアのコツだ。
リクルートを経て転職。2001年転職マガジン「ワーキングウーマンタイプ(現ウーマンタイプ)」を創刊、編集長に就任。05年独立。セミナーや研修を通じて女性のハッピーキャリアを支援。