行ったり来たりのパターンで効果あり
一定の水準内で上がったり下がったりを繰り返すパターンで、いわゆる「往来相場」というものです。ケースCとケースDをつなげた形で、これもドル・コスト平均法の特徴がよく表れるパターンです。
<ケースE>いったり来たりパターン
基準価額と購入口数は次の通りです。
【1】1万円(1万口)→【2】1万2000円(8333口)→【3】1万円(1万口)→【4】8000円(1万2500口)→【5】1万円(1万口)
購入口数は合計5万833口、評価額は5万833円で、833円の利益が出ています。このケースでは、上下に同じ幅だけ動き、5回目には基準価額が元に戻っているので、あまり利益が出た感覚はないと思います。それでも、ドル・コスト平均法の効果で平均購入単価は9836円。基準価額の単純平均1万円より164円低くなっています。このように、一定幅の中で上下動を繰り返すケースでは、積立投資を続けているだけでだんだん平均購入単価が下がっていくので、ドル・コスト平均法が有効です。