「ドル・コスト平均法」はいつでも有利?
ここ2~3年の株価上昇を目の当たりにして、「私も投資をしてみたい!」という人が増えているようです。
初めての投資にピッタリなのが、毎月少しずつ投資商品を買っていく「積立投資」です。特に投資信託の積み立ては、扱っている金融機関も多く、中には毎月500円から購入できるところも。気負わず、気軽に始められるのがいいですね。
積立投資のメリットとしてよく挙げられるのは、次の3点です。
【1】毎月、少しずつ積み立てられる……まとまったお金がなくても、無理のない金額で長期間続ければ、資産が大きく増えることが期待できる
【2】毎月、自動的に購入するので投資タイミングに悩まななくてすむ……毎月、決まった日に自動引き落としで購入できるので、投資タイミングに迷うことがなく、時間分散効果も得られる。手間がかからないのも大きなポイント
【3】毎月一定額ずつ購入することで平均購入単価を下げられる……毎月、一定額ずつ購入すると、価格が高いときは少なく、安いときはたくさん買うことになり、“ドル・コスト平均法”の効果によって平均購入単価を抑えることができる
この3つの中で、何となく「わかったような、わからないような」気がするのが【3】の「ドル・コスト平均法」というもの。雑誌の記事や金融機関の資料などでは、有利になるケースだけ紹介されていることも多いため、「ドル・コスト平均法ってお得なんだ」と思いがちです。でも、実際には「ドル・コスト平均法」がいつでも有利というわけではありません。どんなときに有利で、どんなときに効果がないのか、ケース別に見てみましょう。