レスリングの魅力
いよいよリオデジャネイロオリンピックの開幕が迫ってきました。私にとっては北京、アテネ、ロンドンに続き4連覇のかかる大事な大会です。
しかも、今回は日本選手団の主将という大役を任されました。夏の大会で女子選手が主将を務めるのは史上初めてだというから、なおさら気合が入ります。ちなみに、前回のロンドン大会では旗手をやらせていただきました。
私の出場するレスリングは、陸上競技やバレーボールなどと比べると、一般の人にとってはそれほど馴染みのある興味ではないかもしれません。
でも、タックルや投げ技などはわかりやすいし、スピードがあってスリリングな展開が続く競技なので、レスリングをまったく知らなくてもじゅうぶん楽しめると思いますが、できれば基本的なルール――3分間2ピリオド制で、相手の両肩をマットに付けるとフォール勝ち。もしくは相手の後ろに回り両手両足のうち三点をマットに付けると二点、投げ技は四点といったテクニカルポイントの合計で勝敗が決まる――くらいは頭に入れておくといいでしょう。そのほうがレスリングの醍醐味をより一層深く味わうことができるからです。
最近、お笑いコンビ「オードリー」の春日俊彰さんが、テレビ番組の企画でレスリングを始めたのをご存知ですか。かなり真剣に取り組んでいるようで、私も一度スパーリングをやらせていただきましたが、体力はあるしセンスもなかなかのものです。
春日さんは先日はマスターズの公式戦に出場し、見事3位入賞を果たしました。わずか半年の経験でこの成績ですから、これからさらにトレーニングを積んでいけばかなり期待がもてます。
リオオリンピックをきっかけに、春日さんのようにレスリングをやってみようという人が増えることを祈っています。