(4)「ほら、泣いちゃった。それじゃだめよ」「じゃあ、自分でやれよ!」

パートナーのやり方にダメ出しをしてしまったあなた。パートナーの気持ちは傷ついています。慣れないことはできなくて当たり前。「言わなくてごめん。こうしたほうがいいのよね」などなど、パートナーが傷つかない表現を考えてみてください。

家事についても、「こうして」「ああして」と姑になってしまうと、相手はどんどん引いてしまいます。家事にはいろいろな流儀があるので、相手に任せたら細かい口出しはなるべく抑えて。どうしても許容できない問題がある場合は、専門家のアドバイスや科学的な知見などを一緒に調べるとか、一方的な批判にしないことが大切です。

「自分でやれよ」と切れてしまったあなた。「せっかくやってあげたのに」という気持ちになっていませんか? 相手がやるべきことと思っていると、こんなセリフが出てしまいます。いつもパートナーがやってきたことなら、素直にやり方を教えてもらいましょう。ちょっと悔しくても、「え? どうするの?」と素直に聞ける心のゆとりを。

保育園を考える親の会代表 普光院亜紀
1956年、兵庫県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。出版社勤務を経てフリーランスライターに。93年より「保育園を考える親の会」代表(http://www.eqg.org/oyanokai/)。出版社勤務当時は自身も2人の子どもを保育園などに預けて働く。現在は、国や自治体の保育関係の委員、大学講師も務める。著書に『共働き子育て入門』(集英社新書)、『働くママ&パパの子育て110の知恵』(保育園を考える親の会編、医学通信社)ほか多数。