元本保証はなし
もちろん、このサービスが有効に活用できるのは、お気に入りのショップがある、お中元やお歳暮を定期的にデパートから贈っているなど、「贔屓にしているデパートがあり、デパートをよく利用する人」。
年間でどの程度利用しているかを整理して少し抑え目に積立額を決めると、気が大きくなって使い過ぎるという失敗も防げるし、「使うのはこの額だけ」と決めれば支出のコントロールにも役立つ。
ただし、このサービスには預金保険のような制度がなく、割賦販売法に基づき、前受金残高の2分の1相当額を供託することが義務付けられている。
クレジットカードや株主優待を使う手も
このほかにも、デパートの買い物でトクする方法はある。
たとえばデパート系のクレジットカードをつくり、それで買い物する方法。とくにおトクなことで有名な高島屋のクレジットカードは、年会費無料で、高島屋での買い物代金の8%が還元される。かなり有利だ。
とはいえ、クレジットカードの保有枚数が多すぎると、住宅ローンを借り入れる際などに影響することがあるので、メインで利用するデパートに絞ったほうがよさそう。
また株主になって株主優待を受ける、のもいい。
三越伊勢丹ホールディングスの株主になると、100株保有の場合で三越や伊勢丹などの15万円までの買い物が10%オフになる優待カードが年2回贈られる。優待をフル活用した場合の割引額は最大で年間3万円。100株保有のための必要額は13万2500円(14年4月4日現在)だ。丸井、松屋なども10%オフの優待券が受け取れる。
ただし、株価が下がるリスクがあることは頭に入れておこう。
節約も大事だけれど、働いているのだし、贅沢もしたい。お得な方法で買い物を楽しむのも、オトナ女子のたしなみだ。
1989年よりライターとして活動。資産形成、投資信託、住宅ローン、保険、経済学などが主な執筆テーマ。