組織が大きいほうがパワーが出る

東海東京証券 執行役員 北川尚子さん。ウェルスマネジメント本部副本部長。

小牧支店でおよそ30人、豊田支店で40人、名古屋支店第二営業部で70人の部下を持ちました。人が少なければまとまりがいいというメリットもありますが、組織が大きくなればなるほど、束ねるのが難しくなる分、皆が同じ方を向いた時はすごい力が出るのも事実です。

当社では半期ごとに営業成績に応じた表彰があるのですが、「賞を取って旅行に行くぞ!」と支店が一致団結してパワーを発揮し、報奨金で近場の温泉などに出かけたのはいい思い出です。中でも忘れられないのは京都の川床で食事をした時のこと。金曜日の仕事を終えてから新幹線で京都に行き、皆で川床を堪能しました。半年間頑張った自分達へのご褒美ということで、みんな旅行を楽しみにしていたようです。

しかし、他の人と同じ方向を向ききれない部下もいます。私は部下が何を考えているかをくみ取り、全員がどれだけ気持ちよく働けるかに心を砕いてきました。もちろん、気持ちの奥底までわかってあげられなかった部下もいましたが、できるだけトップダウンではなくボトムアップのマネジメントを心掛けてきたつもりです。