※新井亨『トップ1%の富裕層が子どもに伝える 世界一のお金の教育』(KADOKAWA)の一部を抜粋・再編集したものです。
投資のカギは「時間の力」
華僑の家庭では、子どもに株式投資を教えるときに、必ずと言っていいほど「複利の力」を一緒に教えます。
なぜなら、複利という仕組みを理解することが、お金を増やすうえで最も重要な考え方だからです。
複利とは、運用で得た利益がさらに利益を生み、時間とともに資産が大きく増えていく仕組みのことです。言葉で説明すると簡単ですが、その力の大きさは実際に数字で見てみないと、なかなか実感できません。
そこで華僑の家庭では、子どもに具体的な数字を使って複利の力を教えます。
たとえば、インデックス投資で年利7%という現実的な数字で資産運用をした場合を考えてみましょう。
仮に、タンス預金で眠っている1000万円を年利7%で50年間運用したとします。タンス預金1000万円をそのまま置いておくのか、複利で運用するのかで、どれだけ差が出るかを見てみましょう。
複利で運用すると、この1000万円は約29倍になり、およそ2億9000万円になります。
ただ銀行に預けておくだけならおよそ1000万円のままですが、複利で運用すればこれだけの差が生まれるのです。
さらに、ここで重要なのは時間です。
もし同じ条件で60年間運用すると、資産はおよそ5億7000万円以上になります。たった10年の違いで、資産は倍近くになるのです。この「時間の力」を子どもにしっかり理解させることが、華僑の金融教育の特徴です。
子供に「1円玉」を使って教えていること
もう一つ、よく使われる有名な例があります。
「1円玉を毎日2倍にして、31日後に返すとしたらいくらになると思う?」
この質問を子どもにするのです。
1日目は1円。
2日目は2円。
3日目は4円。
4日目は8円。
このように毎日倍にしていきます。
多くの人は、最終的に数万円や数十万円くらいになるだろうと想像します。しかし実際には、31日後の金額は約21億円になります(※計算式=2の31乗となる)。
たった1円が1カ月(31日)で想像をはるかに超える金額になるのです。これが複利の力です。こうした例を見せることで、子どもは「時間を味方につけること」の重要性を理解するようになります。



