朝4時から朝食を用意される日本人
「サヴォイでローストビーフを食べましょう」「サヴォイに泊まりましょう」という魅力的なツアーがあります。朝食が4時や5時なんていう、とんでもない時間に設定されているのはご存知でしたか? 日本のみなさんは勤勉で、朝早くから観光に出るのでそのスケジュールに合わせて、というわけではありません。ほかの宿泊客と時間帯をずらすためなのです。
なぜって、日本人の朝食風景はめちゃくちゃですから。全部の料理を片端から一度に自分のテーブルに運んで食べ始め、最後にヨーグルトやジュースを取りに行く日本人は、「朝食を逆から食べる国民」と言われています。その理由は後述しますが、英国人は食事の順番にもうるさいのです。
一流のホテルに泊まることを楽しみにしているのは、日本人だけではないのです。そういう人たちが、朝から美しくない食事の姿を見なくてはいけないのは苦痛なのです。ですから、「時間の隔離」をされてしまいます。
マナー違反ばかりなのに気づかない
グラスをあてていいのは、王様と天皇陛下だけです。ある大使は、グラスをあてにくる日本の大臣から、どうやって逃げようかと真剣に考えていらっしゃいました。
いまだに、スープをズズズ、とすする方もいらっしゃいます。職場では偉かった年配の男性に多いのです。日本で、自信をもって生きてきた方って、人の言うことを聞かず、マナーにも無関心です。ある大使館では、もう日本人にスープは出さない、と決めたところもあります。
ヨーロッパの人々は、すすりあげる音がものすごく苦手なのです。鼻をかむ音はよいみたいなのですが。
ハンカチを膝に置く女性も多いのですが、これも英国人が見たくない風景。まして、タオル地のハンカチなんて! タオルはバスルームで使うものなので、大変不思議がられます。膝に置いてよいのはナプキンだけです。
また、著名人こそマナーに気をつけていただきたいものです。
かつては、周囲の人やホテルのサービスの人に馬鹿にされるだけだった要人の立ち居振る舞いは、良くも悪くも、テレビやインターネット、SNSの波に乗り、画像を伴って瞬時に世界に広まってしまいます。残念ながら、悪い噂のほうが広まりやすいのです。
海外の要人に会いに行く政治家は、テレビカメラが付いて回っていることをゆめゆめ忘れないでいただきたいものです。マナーを知らないで育ってしまった人として、世界中にさらされているのです。