問題の根幹は「コミュニケーション」
離婚を伝えられたことで我に返った鳥居さんが慌てて私のもとに相談にきてくれたので、改めて5万円の根拠をお聞きし、本当に必要な支出かどうかを精査。お母さんの年金と合わせて介護費の見直しをしたことで、仕送り費用を抑えることができました。
金額のことはもちろんですが、パートナーの方とのコミュニケーションを軽視して進めたことが問題の大きな部分を占めていると思うので、改めて家族で話し合ってほしいということもお伝えした次第です。そしてお母さんの介護のために離職した鈴木さんのケースもまた、コミュニケーションが問題の根幹にあると思います。
介護が“問題”となるケースの背景には、往々にして家族間の話し合いの欠如があります。長らく病気で患っていた場合などを除き、誰もがある日突然、親の介護に直面するでしょう。その“いつか”のために、皆さんに覚えておいていただきたいことをお伝えします。
「親の介護は親のお金で」が鉄則
まず大前提として、「親の介護は親のお金でまかなうこと」を心がけてください。多くの親は子どもの幸せを願っていますから、基本的に、子どもに面倒をかけたくありません。そのためにも、特に親御さんから、「面倒なこと」ほど口火を切って話し合っていただきたいのです。
具体的には、自身の資産状況を子どもに伝え、もし介護が必要になった場合、自分はどんなサービスを受けたいのかをシェアしてください。資産状況と受けたい介護の内容がわかれば子どもも判断がしやすいですし、自分たちに求められることもわかります。
若いお客様の中には、「私は一人っ子で遅く生まれた子だから、親の介護のために貯金をしている」というお話しをされる方も少なくありません。これとは逆のパターンで、「うちの親は裕福なんで」と油断していたら、親は資産もなく保険も未加入で、葬儀代も自分持ちになってしまったという方も見てきましたので、夢やライフプランを大事にするという意味でも、親子で話し合ってほしいなと思います。