今、この瞬間を変えられる人は

「家を守るために結婚をするべき」とか、「子供をつくるべき」とか、いまの世の中ではすべてを叶えるのが現実に難しいことを、「せめてこれぐらい」とか「せめて人並みに」と言われると本当につらくなってしまいますよね。そして、「自分にはムリ」とすべてをあきらめる。

自宅の窓際に立っている男性
写真=iStock.com/EyeEm Mobile GmbH
※写真はイメージです

でも、これらは全て思い込みで、「過去はこうだった」というただの歴史に過ぎないのです。

平光源『頑張れないんじゃなくて、頑張りすぎただけ』(サンマーク出版)
平光源『頑張れないんじゃなくて、頑張りすぎただけ』(サンマーク出版)

「結婚という制度にとらわれず、まずは好きな人と一緒にいる」「不妊治療をしながら、自分たち2人の時間も大切にする」「姓や墓という形にこだわらずに、自分たちを産んでくれた先祖を心から敬う」「正社員にこだわらず、パートで働きながら少しずつお金を貯める」

そんなやり方でもいいのです。過去の常識にこだわって、実現困難な思いにとらわれて、今を生きられないことほどもったいないことはありません。

みんなが本当にやりたいことをやって、それを否定せずに喜び合う。そんな風に一人一人が変化していけたら、未来はきっと明るく幸せになるはずです。その時にこぼれたあなたの笑顔こそが、先祖や親の真の望みです。

今、この瞬間に集中して、自分がやりたいことをやってみましょう。

変えるのは、あなたです。

平 光源(たいら・こうげん)
精神科医

東北で精神科医院を営む精神科医。高校時代に不登校を経験し医学部受験に失敗。3浪してうつになるも、読書をきっかけにうつから回復。その経験を踏まえ、約25年精神科医として心のケアに当たる。支援学校学校医、老健施設往診医、いのちの電話相談医、傾聴の会顧問など、その活動は多岐にわたる。精神保健指定医、精神科専門医、日本医師会認定産業医。著書『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』(サンマーク出版刊)が2022年の第2回メンタル本大賞優秀賞を受賞。