信頼されるビジネスパーソンになるため、どのような服を選べばよいのか。エグゼクティブスタイリストの長友妙子氏は「信頼される人は、印象に残る服を着ている。上質なものを10着揃えれば30日着回し可能だ」という――。

※本稿は、長友妙子『信頼を着る 第一印象で選ばれる女性の「装い戦略」』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

夜の街のビジネスマンの後ろ姿
写真=iStock.com/Satoshi-K
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まずは「10着」を揃える

「信頼をまとう」ワードローブを構築するためには、いったいどんなものを何着買えばいいのか、費用はどれくらいかかるのか、不安になりますよね。でも、ご安心ください。

まずは「10着」を用意しましょう。なるべく上質なものを揃えることが理想ですが、予算面でも無理のないペースで構いません。

信頼をまとう装い方は、いわば「一生もののスキル」です。ファッションは長く付き合う大切なパートナーのようなもの。一気に完成を目指す必要はありません。

今までより「1ランク上の服」を買う意識で、無理は禁物としましょう。

では、その「10着」はどんなアイテムを選べばいいかと言うと、次のとおりです。

まず揃える10着(女性の場合)
・ジャケット……2着
・トップス(ブラウス)……4着
・ボトムス(スカート/パンツ)……2着
・ワンピース……2着

すべてに通じるキーワードは「ベーシック」です。

上級者になれば、プリント生地やアシンメトリーなど、デザイン性の高い服を取り入れて個性を表現しても構いません。でも最初は、まずは基本をマスターすることで、さらに自分らしい装いをつくり上げることを目指しましょう。

ここで、「ベーシック」についても少し触れておきます。

ベーシックを、基礎や初歩的なものと思っていたら、それは少し違います。きちんと選べば「頼れるパートナー」になる半面、選び方によっては無難で印象が薄くなる。

そんな「ベネフィット」と「リスク」を併せ持つのがベーシックだからです。

リテラシーを上げるためにも多くのショップを回り、たくさん試着して、「これだ」と思える一着を選ぶことが大切です。

なぜ「10着」だけ揃えればよいのか

では、なぜ10着でいいのか。その理由もお話ししておきましょう。

最初に揃える「トップス4着×ボトムス2着」。この組み合わせだけで、すでに8通りのコーディネートが生まれます。

さらに、そこにジャケット2着を加えることで、「ジャケットあり」のスタイルが追加されるので、8通り×2着=16通り、合計で24通りの着回しが可能になります。

ここに、ワンピース2着を単体で着る場合と、ジャケット2着と組み合わせる場合を加えると、2通り+4通り=6通り。

これらすべてを合計すると、30通りの組み合わせが実現します。

つまり、きちんと設計された「10着」があれば、理論上、約1カ月分のコーディネートが成立するというわけです。

これは机上の空論ではありません。

ファッションコンサルタントとして、実際にワードローブを整えてきたなかで、最も再現性が高い組み合わせとして導きだしたのが、この10着という数字です。