医療系大学生でも知らない事実

先日、宋美玄先生のブログにこんな話が載っていました。日本性科学学会の学術総会での発表で「医療系の大学生にアンケートを取ったところ、多くの学生が『45歳以上でも妊娠できる』『1回体外受精をしたら50%以上が妊娠できる』などと実際の妊娠事情よりもかなり甘めに認識している」ということです。宋先生も「医療系の学生でもそうなんですか、啓発が必要ですねえ」と書いています。体外受精の妊娠率は20代でも2割弱ぐらいです。

医療系の学生の認識でもこの程度ですから、一般の人が知らないのも無理はない。

学校でも「医学的な事実」を教える「教育」が必須ではないでしょうか?

そしてすでに学校教育を終えた社会人は、自分で情報をとっていかなくてはいけません。そしてこういった情報を経営者や人事部こそ知るべきでしょう。

しかし産みたいかどうか、いつ産むのか、というのは個人の自由なので、会社サイドが「妊娠適齢期だから、仕事を緩くする」などの措置を勝手にとると「妊娠は後回しにして、ひょっとしたら子どもを持てないかもしれないリスクをとっても、もっと活躍したい」また現在は「パートナーがいない」という女性にはとても失礼なことになります。要するにセクハラ認識が緩かったころの、「○○ちゃん、そろそろ結婚しないの?」と聞いてくる「おせっかいなオヤジ」と同じことになってしまうのです。