49歳以下では明確に“正規優位”へ
さらにこの変化を詳しく検証するためにも、現役層を年齢別に分けたのが図表3です。これを見ると、2025年の後半には、49歳以下で正規が非正規を上回る逆転現象が確認できます。
これに対して50~54歳、55~64歳では依然として非正規雇用労働者が多いという状況にあります。

未婚・既婚によっても“逆転ポイント”はまったく違う
続いて注目したいのが、結婚の有無による違いです。
日本では、結婚後・出産後に正規から非正規へ転換するケースが相対的に多く、「既婚女性=非正規が多い」というイメージが根強くあります。では、最新データではどうなっているのでしょうか。
これについて確かめるために、未婚女性と有配偶女性に分けて正規・非正規の数を示したのが図表4と図表5です。
まず、未婚女性の図表4を見ると、64歳以下のいずれの年齢層においても、正規のほうが非正規を上回っています。未婚女性は自ら収入を確保する必要があるため、もともと正規雇用で働く割合が高い傾向があり、それが維持されていると言えるでしょう。
