脳で合成・分泌される「三つの秘薬」が健康の源に
私たちは、地球の自然の中で日々の生活を営んでいます。
朝の準備、昼間の活動、黄昏時の憩い、そして夜の睡眠を日々繰り返しつつ、ときに思いがけない出来事や出会いに一喜一憂して、一生を過ごしています。
このルーチン化された毎日を快適に過ごせるように、私たち人間の脳には、三つの秘薬が合成・分泌されています。
元気な覚醒状態を演出する「幸せホルモン」セロトニン
ストレスを脳から消す「愛情ホルモン」オキシトシン
心身を休息させる「睡眠ホルモン」メラトニン
それぞれの秘薬に有効な時間帯がある程度決まっています。
・朝のセロトニン
・黄昏時のオキシトシン
・そして夜のメラトニン
これらはすべて「自前の薬」です。
毎日の生活の中で上手に分泌させ続ければ、健康で幸せに過ごせるはずです。
高価なサプリメントや、医療機関からもらう薬に頼らなくても、自分自身が「元気の源」を持っているのです。
「自前で作る三つの脳内物質、これが人間の元気の源!」ということを忘れないでください。
そして、毎日の生活習慣で無理なく合成・分泌させるにはどうしたらよいか。
ぜひ、自分に合った生活習慣を見つけていただくことを願っています。
77歳でもぐっすり眠れて元気な私の秘密とは
ここで、私の生活習慣をご紹介しましょう。
私は77歳の後期高齢者。12年前に大学を定年退職し、「セロトニン道場」というオフィスを開設、反応性うつ病や強迫性障害などのセルフケアを指導しています。
活動拠点はつくば市の自宅。子ども三人は20年ほど前に独立(孫は八人)。妻は自宅に併設した小さな医院で開業。私はつくばでリモートワークをしつつ、週に1〜2度、車で東京に出かける生活です。
自宅敷地内(約300坪)に母屋と医院が分離して建設されているので、子どもたちが巣立った後は、基本的に妻とは独立して生活をしています。すなわち、私は炊事など家事一切を独りで切り盛りして暮らしているのです。
12年前に庭の空きスペースに土間(10坪でコンクリート敷き)を増築し、オフィス兼、多用途スペースとして活用。そこにデスクなど事務用品を置き、坐禅・ヨガなどのエクササイズスペースを作り、個人用サウナ・シャワーなどを設置してあります。
夜はデジタルデトックスを
土間のシャッターは通常あけっぱなしで、デスクに座ると、日差しと風を感じ、庭木を眺めつつ、デスク作業ができる。鳥や虫の声を聞きながら、リクライニングの椅子で昼寝もできる。いわば、「私の城」です。
城主の生活は、朝起きるとまずゴミ出しから始まります。門前の郵便受けから新聞を取り、トイレで読むのが習慣です。
朝食はすぐには摂らず、ヨーグルトなどの乳酸菌製品とお酢を摂り、濃い目の日本茶を入れて、土間のデスクに座ります。
早朝の太陽光を浴びつつ、常連客のスズメや鳩に餌を投げ、パソコンに向き合う。インターネットでメールのチェックを行う。私は夜、デジタルデトックスの生活をしているので、朝イチのメール交換が習慣になっています。そして作家としての執筆活動を行うことにします。
