糖質の過剰摂取は肥満や肌の老化に
ようやく暑さがひと段落して、スーパーに並ぶ食材が秋らしくなってきました。旬の食べ物は、味もおいしく、食べられる期間が短いため、つい食べ過ぎてしまう人も多いでしょう。「食欲の秋だから仕方ない」といって、思いのまま食べていると、健康や美容面に悪影響を及ぼす可能性があります。
健康な体を維持するカギの一つが、血糖値のコントロールです。私たちの体は、炭水化物や甘い食べ物などから糖質を摂取すると、血液中のブドウ糖の濃度、つまり血糖値が急上昇します。すると、すい臓から血糖値を下げるホルモンのインスリンが分泌され、血糖値を正常に戻します。
しかし、糖質を過剰に摂取すると、血液中に糖が余ってしまい、それが中性脂肪となって体に蓄積。体重が増えて太る、肝臓に脂肪がたまる脂肪肝になるほか、ひいては糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めます。
また、余った糖は体内でタンパク質と結びつき、「AGE(エージーイー)」といわれる老化物質を生成。AGEは、血管や骨、脳など、あらゆる臓器を老化させます。肌のシワやたるみ、くすみなども進行させて、老け顔を助長させてしまう恐ろしい物質なのです。