今回のテーマは「名目GDP」。名目は、実際の金額を意味します。国際間でどのくらい経済力に違いがあるのかを比較するときや、一人当たりのGDPを計算するときに、名目GDPが使われます。物価の影響を考慮しないのが名目GDPであるため、物価が上がると、実質的に何も変わらなくてもGDPが大きくなったように見えてしまうという欠点があります。日本の名目GDPは近年、増え続けて600兆円に近づいています。日本経済は伸びていると言えるのか。加谷珪一さんは「このままでは危うい」と警告します。