ワーケーションに挑戦するビジネスパーソンが増えている。ワーケーションプランナーの児玉真悠子さんは、「うまく満喫できる人と仕事も遊びも中途半端になる人に分かれる」と指摘。その明暗をわける、ワーケーションの3大落とし穴とは——。
ビーチでノートパソコン
写真=iStock.com/LiuNian
※写真はイメージです

ここ数カ月、Go Toトラベルキャンペーンで遠方に行きやすくなったせいか、ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた「ワーケーション」を実践する人たちが増えています。コロナ感染拡大対策の一環で、「オフィスにいなくても仕事しやすくなった」「巷で謳われているような仕事の生産性向上やストレス軽減などの効果を試してみたい」という理由が、人気を後押ししているようです。

とはいえ、実際にワーケーションをした人たちからは「滞在先で仕事がはかどらない」「現地でのレクリエーションを思うように満喫できない」といった声も少なくありません。

筆者はこれまで、普段住んでいる首都圏を離れ、山口県萩市や長崎県五島市などで子連れワーケーションを、締め切り前には単身で近場ワーケーションを実施。「ワーク」と「バケーション」の理想的なバランスについて試行錯誤しながら改善してきました。そんな筆者自身の経験に加え、ワーケーションを生活の中に取り入れている実践者たちから集めた声をもとに、ワーケーションを満喫できない人の“落とし穴”とは何か、探っていきます。