正午ごろに昼営業の準備、見物の客が遊女の姿を見て回る

真昼九ツ(正午)

昼九ツ(正午)が近づくと、女郎たちは昼見世の支度を始めます。化粧や乱れている髪の直し、衣装を着て、いつでも張見世に出られるように支度をします。

喜多川歌麿「青樓十二時 續・午(うま)ノ刻」(正午)
喜多川歌麿「北國五色墨・おいらん」、江戸時代・18世紀、東京国立博物館蔵、国立博物館所蔵品統合検索システム

ただし、昼見世の場合、呼出しの花魁は特別な予約でもない限り客の相手はしないので、しごき帯を結んだだけという気楽な姿で過ごします。