「投資って何となく難しそう……」と二の足を踏んで、貯めたお金を銀行に置いて塩漬けにしたままという40代の方、結構いると思います。そもそもお金の話って、やたらと難しい印象があると思いませんか。そんな不安や思い込みも山崎先生にかかると、すべてシンプルに明解に解きほぐされていくから不思議です。

将来が不安でお金を持っている人は「カモ」である

「(投資は)運が良い年なら4割もうかる、運が悪ければ3割削られる、そういう賭けだと納得できる人はやってみたらいいですよ。億劫だからやってないだけなら、金融会社で積立などから始めたらいい。リスクを取る行為だから絶対やったほうがいいとは言えないけど、せっかく稼いだお金を有利な場所に置いておかないのはもったいないかもしれないですね」

出典=よしたに『大人ぼっちマニュアル』(幻冬舎)p16
出典=よしたに『大人ぼっちマニュアル』(幻冬舎)

山崎先生によると、そもそも資本主義とは「リスクを取っても平気な人が、リスクを取りたくない人から利益を『ピンハネ』する仕組み」のことだそう。若い社員が月給25万円をもらっているなら、会社は当然それ以上の利益を得ているはず。会社で働くことを決めた以上、その「カモ」状態からキャリアを始めるのは仕方ないことだけど、長い人生で少しでもカモでなくなる方向に向かうべきではないかというのが先生の持論です。なるほどなぁと思いますよね。