注目すべきは彼らの3つ目の言葉

「本性むき出しで、性格がわるいとはっきりわかる人たち」は、会話の中で「いやいやいやいや」といった、おおよそビジネスパーソンが職場で使うべきでない、否定的なフレーズを使ったりします。

そうした中でも、以下のパターンの話し方が聞こえたら、かなりの確率で「本性むき出しで、性格がわるいとはっきりわかる人たち」として警戒して間違いありません。

彼らは、3つ目(3番目)にネガティブでないことを混ぜて話します。

「この取引先、以前も同じ間違いをしたわね」
「毎回ちゃんと確認してないよ、絶対」
「まあ、苦情のメッセージを残すと、すぐ連絡してくるのはいいけど」
「それでも、なかなか謝らないのよね」

一人の人が、取引先について、この4つのことを口にしたと捉えてください。ネガティブなことを2つ述べた後に、ネガティブでないことを1つ言い、さらにネガティブなことを1つ述べています。

営業をする人が、売りたい商品の弱点を3つ目(3番目)に述べることは、よく知られています。

「この物件は、南向きです」
「車も2台止められますし」
「駅からは、少し距離がありますけど」
「その分、やっぱり静かですよ」

弱点を1つ目や4つ目に述べるとインパクトが強すぎ、2つ目に述べるのも印象に残りやすい。そのため、弱点は3つ目に話して、4つ目にまた褒めるべきポイントを伝える。

これが弱点を(一応はきちんと)伝えつつ、そのインパクトは弱める効果を持ちます。

弱点を隠して言わなかったとなると問題ですから、何とか伝えておくための工夫です。

数字の3
写真=iStock.com/hometowncd
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3つ目にネガティブでないことを織り交ぜる

営業トークをする人は、こうして話すのが身についているものですが、「本性むき出しで、性格がわるいとはっきりわかる人たち」も同じように話しているのです。

「言っちゃわるいけど、社内報も読みたい記事は少ないよね」
「毎月同じような内容だし」
「知ってる人が載ってて、お~ってときもあるけど」
「ほとんど興味ないって感じ」

ネガティブなことを言いまくりますが、3つ目(3番目)には、ネガティブでないことを織り交ぜているのがわかるでしょうか。

このスタイルで、よい点にも一応の言及をします。それにより、ただ非難しているのではないというポーズを取りつつ、ネガティブな感想を連発するのです。

営業トークのプロならぬ、ネガティブコメントのプロで、これで本性むき出しタイプとわかります。

こうしたパターンの会話が頻発していたら、そこはネガティブ人材のたまり場です。