一票による成功体験がくらしを変える
そして、忘れてはならないのは、この選挙は、私たち国民のためのものであるということです。自分の投じた一票で、支援している候補者が当選する。政権が変わる。消費税がゼロになる。そういった成功体験があきらめを変え、力となり、日々のくらしを実際に変えていきます。
「自分たちが投票すると勝てる」と思うことが大事です。明石市民の勝利はそこから生まれました。自分たちでまちを作り変えてきたという誇りがあり、そのポジティブな気持ちがまわりにも波及していったのです。
できることは投票だけではありません。私たちには参政権があるのですから、立候補だってできます。既得権益側の古い政治家はもう必要ありません。情熱と判断力と責任、そして民衆への愛がある方に、ぜひ政治家になっていただき、国民の側を向いた政治をしていってほしい。そのように私は願っています。
1963年、兵庫県明石市生まれ。東京大学教育学部卒業。NHKディレクター、弁護士を経て、2003年に衆議院議員となり、犯罪被害者等基本法や高齢者虐待防止法などの立法化を担当。2011年に明石市長に就任。特に少子化対策に力を入れた街づくりを行う。2023年4月、任期満了に伴い退任。主な著書に『社会の変え方』(ライツ社)、『子どものまちのつくり方』(明石書店)ほか。