自動車移動電話時代からの真のエリートは「090-3」ナンバー
そして、そこにも「030」から始まる番号が最も古い(=えらい)という番号ヒエラルキーが存在したのだ。11ケタ化の際は、図表1のように番号を変換する処理が行われたため、「090-3」から始まる番号は言わば最古参の証。もちろん、番号は解約された後、一定期間をおいて使い回されるため、必ずしも「090-3」番号の全員が古くからのユーザーというわけではないのだが、とにかく当時はそんな風潮があったのである。
そんなわけで、アラフィフ以上の世代は昔からのこだわりが捨てられない携帯電話番号だが、昨今は料金を気にせず使えるLINE通話などで話すのが当たり前となっており、若い人は電話番号なんて一切気にしていないし、聞かれることもないので自分の番号を暗記してもいない。なので、今後「060」番号を使う若者に出会っても、それをイジるのは厳禁だとキモに命じておきたい(というか、理解されないだろう)。とは言え、インスタなどのアカウントが短くてシンプルなものが偉い(名前だけで数字などもついていないアカウントは神!)という風潮はあるようなので、ヒエラルキーは別のカタチで今も存在し続けてはいる。