パニック状態は去ったが…

次に過去最大の上げ幅になった理由ですが、これは売りが集中してほぼ全面安になったところで、今度は大勢が買いや買い戻しに走ったからです。全面安ということは、意味もなく売られ過ぎた株はバーゲンセール状態になったわけですから、投資家からすれば「当然買うよね」という感覚。また、空売りで入った人たちは十分利益が出たので、利益を確定するために買い戻します。この一連の買いを受けて、システムトレードが先ほどとは逆の形で発動し、買いが買いを呼び、株価は一気に3217円も上がりました。

これが今回の乱高下の背景で、僕はシステムトレードの弊害も大きいと思っています。今は株価も徐々に戻っていますし、戻り幅も以前より小さくなっているので、一時のパニック状態は落ち着いてきたと言えるでしょう。