バランスの良い食事が基本
→お答えしましょう:たんぱく質をしっかり摂り、栄養バランスのよい食生活を心がけましょう。糖質や塩分は控えめに。
まず、大切なのは栄養バランスのよい食事を摂ることです。「緑内障に○×がいい!」というような情報に左右されず、バランスのよい食生活を続けるのが一番です。
具体的にいえば、まず三大栄養素であるたんぱく質・脂質・炭水化物(糖質)のうち、たんぱく質をしっかり摂り、糖質は控えめを心がけてください。たんぱく質は、私たちの体を形成する細胞の新陳代謝に必要な原料となる栄養素です。目も例外ではなく、日々古い細胞から新しい細胞へと生まれ変わっているので、新しい細胞の原料となるたんぱく質が不足してしまうと、構造的に脆弱となり視神経もダメージを受けやすくなるのです。
たんぱく質の宝庫は、ずばり肉です。実際、肉をしっかり食べている人は高齢者でも緑内障になりにくいという研究結果もあります。ただし、食べ過ぎるのではなく、1日3食内で欠かさずに適量食べることを心がけましょう。
血管に負担を与える糖質とアルコール
糖質は摂り過ぎると血管がもろくなり、血流が悪くなることで視神経がダメージを受けます。甘いお菓子などはもちろんですが、白米や精白小麦粉なども同様なので控えめにしましょう。
高血糖と同じように高血圧も血管を傷つけて、視神経にダメージを与えます。塩分(ナトリウム)の摂り過ぎにも注意しましょう。塩分が多い調味料を控え、酢やかんきつ類、香味野菜やスパイスなどを活用し、酸味や香り、辛味を生かすとおいしく減塩できます。
また、アルコールも血管に負担を与えます。少量であれば問題ありませんが、大量摂取は視神経にダメージを与え、視野の欠損を促進するリスクがあります。週3日、1日に日本酒なら1合、ビールなら中瓶(500ml)程度に。