つみたて投資は50代からでも十分間に合う

つみたて投資は若者のためのものだと言う人もいますが、僕はそうは思いません。40代でも50代でも、始めたいと思ったら始めればいい。そこからでも十分30年間あるのです。

資産運用では、若いうちは株の比率を高めて積極的に運用し、年を重ねたら株の比率を下げて安定運用をしましょうといわれますが、それはターゲットイヤーといって昔のアメリカにおける考え方です。

その頃のアメリカに比べたら、今の日本人は平均寿命も健康寿命もずっと長いですし、人生100年時代というのも決して大げさではありません。40~50代で積み立てを始めても時間はたっぷりあります。また、若いころより所得は増えライフイベントは減るという人が多いでしょうから、毎月の積み立て額を増やして追い込みをかけることも可能です。

ただし、40~50代で始めるなら今ある老後資産には手をつけないほうがいい。新NISAを含め投資にはリスクがつきものですから、それ以外の余裕資金でやるべきだと思います。

電卓で老後資金の計算をする人
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無理のない額でさっさと始めるのが得策

新NISAを使いたいと思っているのなら、年齢にかかわらず早いうちに始めたほうがいいでしょう。今は株価が上昇しているからタイミングが悪いという人もいますが、僕は逆に「じゃあいつならいいのか」と聞きたいですね。新NISAは30年という長期スパンで見るべきもの。だとすると、その中でいつ何が起こるかは誰にもわかりません。

もちろん投資に興味がない人には薦めません。でも、始めたいと思っているのなら「変にタイミングを測っていないで無理のない額でさっさと始めたほうがいい」というのが僕の意見です。その人が始めようと思ったときが、始めるタイミングではないかと思います。