日本の長寿企業から世界の注目を集める?

今後、注目される投資判断の要素は何でしょうか。たとえば、持続可能な社会を目指しているいま、長く続いてきた長寿企業に注目が集まるかもしれません。100年以上続く長寿企業の数は日本がトップです。

あるいは、環境負荷に配慮してビジネスを展開する企業が評価されるかもしれません。12月6日付の日本経済新聞には「売れ残り服や靴、廃棄禁止 EUが大筋合意2年後施行、再利用や修繕促す」との記事が掲載されました。

これまでは大量につくって売れば、企業の株価も上がる構造になっていました。流行品を低価格で大量消費する「ファストファッション」はその典型です。今後は修繕をするなどして再利用し、衣料品の廃棄拡大に歯止めをかける。持続可能なサイクルをつくる企業が評価される方向にあります。

12月5~7日の日本経済新聞には「アメリカGenZの実像」をテーマに3回連続の記事が掲載されました。GenZとはZ世代(ジェネレーションZ)のことです。いまはまだ比率は少ないものの、彼らは間違いなくキャスティングボードを握りつつあり、世の中に影響を与えている、との内容です。

日経MJでは12月6日に2023年のヒット商品番付が発表されました。西の横綱は「大谷翔平」でしたし、東の大関は「藤井聡太」、関脇にYOASOBIの「アイドル」が入りました。これを見ただけでも若い世代の活躍が目立っています。

Z世代を中心とした若い世代は、環境や人権に高い意識を持っています。そうした変化を捉えながら今後期待できる企業を見極めるのが大事でしょう。

渡部 清二(わたなべ・せいじ)
複眼経済塾 代表取締役・塾長

1967年生まれ。1990年筑波大学第三学群基礎工学類変換工学卒業後、野村證券入社。個人投資家向け資産コンサルティングに10年、機関投資家向け日本株セールスに12年携わる。野村證券在籍時より、『会社四季報』を1ページ目から最後のページまで読む「四季報読破」を開始。20年以上の継続中で、2022年秋号の会社四季報をもって、計100冊を完全読破。2013年野村證券退社。2014年四季リサーチ株式会社設立、代表取締役就任。2016年複眼経済観測所設立、2018年複眼経済塾に社名変更。2017年3月には、一般社団法人ヒューマノミクス実行委員会代表理事に就任。テレビ・ラジオなどの投資番組に出演多数。「会社四季報オンライン」でコラム「四季報読破邁進中」を連載。『インベスターZ』の作者、三田紀房氏の公式サイトでは「世界一「四季報」を愛する男」と紹介された。著書に、『会社四季報の達人が教える 誰も知らない超優良企業』(SB新書)、『会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方』(東洋経済新報社)、『「会社四季報」最強のウラ読み術』(フォレスト出版)、『10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート』(KADOKAWA)などがある。