3000万円台の物件を35年ローンで
ポイント3 自分が買える最高価格のマンション
立地と駅からの距離、管理以外に見るべきは、「価格」です。高すぎる家はローンが組めません。
価格はみなさんの資産状況や年収によって払える範囲が変わってくるので一概にはいえませんが、独身時代に買うのであれば、2000万~3000万円台のマンションがいいと思います。
理由は「住宅ローン」です。
まず住宅ローンが借りやすいのは、年収の5~6倍だといわれています。年収300万円なら1800万円くらい、年収400万円なら2400万円くらい、というわけです。
さらに、床面積がだいたい40m2以上じゃないと、住宅ローンは組めません。狭すぎるワンルームマンションではダメ、ということです。
40m2以上の中古マンションだと、最低でも2000万円くらいでしょう。こうした理由から、私が直接指導している女子たちは、3000万円台の物件を購入して、35年ローンで組んでいます。
ちなみに、独身女性のローン事情ですが、ある程度の年収があり、正規雇用であれば、銀行はたいていフルローン(物件価格の全額をローンでまかなうこと)で貸してくれます。
しかし、年収が低い場合や非正規雇用の場合、ローンの審査が通らないこともあります。その際、もし金融機関から、「頭金(ローンを組む際に、その一部を最初にまとめて支払うお金)を払ってほしい」と条件を出された場合に限っては、最小限の頭金を入れましょう。
また、不動産売買の手数料などの経費(物件価格の7~8%程度が一般的)は、銀行で貸してくれないケースが多いので、現金で用意しておきましょう。
金融・投資コンサルタント。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。大学卒業後、日本生命に入社。若くして部長職に就任し、1000万円以上の年収となるが、会社員として働くことに疑問をもち、さまざまな投資を経験後、独立。その後、女性を中心としたお金の学びの場「富女子会」を東京、大阪、山口に立ち上げる。口コミだけで瞬く間に会員数が250人を突破する。現在も「女性が5年で1000万円を貯める」をテーマに講演会を開催し、これまでにファイナンシャル・プランニングを行った女性はのべ5000人を超す。クレジット会社、不動産会社など、多角的に事業を展開中。著書に『富女子宣言 20代女子が5年で1000万円貯める方法』(幻冬舎)、『富女子の「お金」論』(主婦の友社)がある。