駅距離は不動産価値に直結する

【相談者D】駅から徒歩5分は狭すぎませんか? もう少し探せるエリアを広げたいのですが

そうですね、「駅近」は、実際に歩いてみて駅から5分以内が理想だと私は思っています。

なぜなら、不動産の広告等で「駅から徒歩○○分」との表示がありますが、実際に歩くと表示とは2分くらいの相違があるからです。つまり、5分と書いてあれば、実際は7分程度かかるということ。8分以内なら駅近物件といえますが、より付加価値を考えるなら5分以内がベストでしょう。

駅からの距離は、不動産の価格に直結します。妥協してはいけないポイントです。

駅の改札を歩く人たち
写真=iStock.com/bee32
※写真はイメージです

管理がいいマンションか

ポイント2 管理のいいマンション

ポイントの2つめは、「管理のいいマンション」を選ぶこと。20代、30代で都心の駅近物件を買おうとすると、現実的には、どうしても「中古マンション」になります。

しかも、自分の年齢と同じくらいか、それより古いマンションを検討しなければいけないでしょう。

だからこそ必ずチェックすべきは「管理」です。

きちんと管理されているマンションであれば、築30年でもきれいだし、管理が行き届いていない場合は、築15年でもボロボロだったりします。今の段階で管理が悪く、ボロボロであれば、行く末が案じられますね。

管理がしっかりしているかどうかをきちんと見極めるポイントは次の3つです。

① エントランスやエレベーターなど共用部分がきれいかどうか。
② 修繕計画があるか。
③ 管理費・修繕積立金がちゃんと集められているか。

管理費は世帯数が多いほど安くなります。もし、同じ価格のマンションで迷ったら、管理費が安くおさえられる世帯数の多いほうを選びましょう。

購入する部屋のタイプにもよりますが、50戸ある築年数の経ったマンションであれば、だいたい管理費は1万円くらいではないでしょうか。