ありえない義父のトンデモ行動

はじめのうちは「気のせいだろう」「私の勘違いに違いない」などと、義父のセクハラに見て見ぬふりをしていたというM美さん。

「キッチンやリビングで義父とすれ違う時、なぜかいつも体がぶつかり合ってしまうんです。それほど狭いスペースでもないのに。ぶつかった後は『ごめんごめん、大丈夫だった?』と謝りながら、お約束のようにぶつかった私の腰のあたりを撫でるようにタッチしてくることに鳥肌が立ちました」

そのほかにも、「『自分は目が悪くて見えないから』と頼まれて脚立に上がって作業をしていると、いつのまにか下からのぞかれていた」「義実家に泊まった朝、洗濯しようとしたら、洗濯機から私の着ていたものを出す義父と遭遇した」など、セクハラのそしりを免れない義父の行動は数多くあった。セクハラ行為があるのは決まってM美さんの夫が不在のタイミングだという。

「オヤジがそんなバカなことするわけないだろう」

「もう耐えられない」とM美さんが夫に相談する決心をしたのは、義実家で風呂に入っている時だった。「明らかに私が入浴中なのがわかっているはずなのに、『あれ、M美さんも入っていたのか』と裸で侵入しようとしてきたんです。慌てて追い出しましたが、それで限界を感じました」

バスタブにつかる女性と浴室のドアを開けている誰かの手元
写真=iStock.com/lolostock
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ところが満を持して夫に相談するも、「オヤジがそんなバカなことするわけないだろう」「なんでもっとオヤジに優しくできないの?」と、けんもほろろ。M美さんの言い分に耳を傾けて事態を改善してくれるかと思いきや、「むしろ冷たくあしらわれただけだった」そうだ。

「それ以降、義父のセクハラ話は私たち夫婦の間ではタブーに。義実家問題を除けば夫婦仲がいいだけに、義父のことが残念でなりません」